05月30日 (土)

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豚肉のお話



ご存じですか?韓国では牛肉よりも豚肉が人気なんだとか。

日本でも韓流ブームとともにサムギョプサルがブームになりましたね。

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今では牛肉、鶏肉とともに一般家庭で広く食されている豚肉ですが、豚肉が日本で一般的に食べられるようになったのは大正時代の頃だそうです。


もちろん全く食べられていた訳ではなく、肉食が禁止されていた時代にはイノシシを「山クジラ」と呼んで、こっそり食べられていました。

落語の演目『二番煎じ』のなかでもみんな喜んでシシ肉を食べる場面が描かれています。

ただ家畜として豚を飼うという文化はなかった。つまり安定的に豚肉を食べることができた人はいなかったわけです。


一方、牛は農作業用の家畜として農家の間で飼われており、肉は「薬食い」と称して味噌漬けが江戸の頃から食べられていました。

豚と比較すればまだ私たちに日本人にとって身近な食材だったわけです。

文明開化の折には胡坐鍋とか開化鍋とかという形で一気に広まっていきました。


結果、牛肉の需要に対して供給が間に合わなくなっていったんです。


そこで、にわかに注目されたのが豚肉だったという訳。

🐖さん

最初はあくまでも牛肉の代用品として、見られていたわけですが、

洋食の料理人が材料費の高くつく牛カツから、豚カツを発想。


これが実に美味であり、しかもご飯に合うおかずとして大人気になりました。これは日本にだけに限りません。

日本の植民地下にあった韓国でも豚カツは広まり、今でも多くの韓国国民に愛されています。


そしてトンカツが一般的な料理として広まると、そこから味を追求する日本では、豚カツを基も新たなる料理が誕生しました。


揚げたてのカツをかつおだしと玉ねぎ、そして玉子でとじる簡単な料理。


そうです。カツ丼です。

カツ丼🐖

誰が思いついたかまでは記録に残っていませんが、おかずがご飯と完全なる一体化を図る上で、どんぶりとなるのは必然。

そこにかつおだしという日本人に最もなじみ深い味わいを加え、西洋野菜である玉ねぎを加えながら、玉子によって味が統一化される20世紀の新和食が誕生。


日本が生んだ最高の豚肉料理として、多くの日本人に愛されています。